紅炎と雷炎 ②
美樹「あたしは…
今は平川だけど、昔は吉井だったの…」
陽「吉井って、あの汚い手でトップ10までのぼりつめた?」
美樹「そう…。
あそこ、裏は吉井組だったの。
で、あたしは吉井グループと吉井組の一人娘だった。
あたしは普通なら英才教育を受けるはずなんだけど、そんなの一回も受けたことなかった。
その代わり、あたしは5歳にして銃の使い方を習得した」
翔「それって…」
美樹「うん…
あたしはあいつ…、吉井定家-サダイエ-の都合が悪くなった相手の後始末係だったの
…。
あたしはあいつの命令には逆らえなかった。
失敗は許されなかった。
一回、あたしに銃のあれこれを教えてくれた人があいつの命令されたことを失敗したんだ。
そして、あたしの目の前で殺された…。
だから、あたしは失敗したら殺されてた…。
……だから、あたしは親父が殺せといったやつを、全て殺してきた…」