「俺様くん、プリン買ってきました!!」
それから数分、沈黙が続いた。


沈黙を破ったのは、長谷川さん。


「もう一回言うけど、南様と九条先生に近づ「嫌です」」

「髪切られるんだよ?すっごい恥ずかしいのに。それより近づかない方が…!」


「いや、だって。髪なんてすぐ生えてくるし」

結構凄いんだからね?私の毛根。



「な、なんで!私だったら絶対そうしない!」



「うん。"私だったら"ね」


私、白石さんじゃないし。


「それに、後悔したくないし」


「…」


「後になって『何であの時髪の毛選んだんだろう、選んでなかったらもっといい未来だったんだろう』って後悔したくない」


こんなの一番嫌い。
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