「俺様くん、プリン買ってきました!!」
そんなのもお構い無しに続ける。


「ごめんね、実はね。村井さんのげた箱に雑巾入れたのも、教科書に落書きしたのも本当は私なの!」



その場にいた殆どが吃驚している。

「おい、それどういう意味だよ!教師だろお前!」

「やっちゃだめなのは分かってたけどっ!嫌だったの、こんな馬鹿でブスで童顔な奴に九条先生を取られるのがっ…」


「だからって馬鹿でブスで童顔なこいつだってあんたの生徒だろ?!」

「あれ?何だろう。いじめられても痛くなかった心が痛い。心なしか涙も…」

「本当にごめんなさいっ!」


「もういいですよ。てか先生だっんですね。道理で落書きが上手いと」

全く気にしてないような口調で言う。


「先生も会長さん達も。もうひよこちゃんをいじめちゃだめだよ~?」


「私たちは…!」


こりねぇやつららしい。

「おい」

「?」


「次いじめたらぶっ殺すから」



「っ!」


今の状況に追いつけてないあいつ等に言ってやった。

会長達は泣きながらうなずいている。
なぜかひよも頷いている。
< 126 / 240 >

この作品をシェア

pagetop