「俺様くん、プリン買ってきました!!」
ふふっ、プリンだけでいいなんて、安すぎるぜ!これで私も赤点とさよならさっ、やった♪



なんて思ってた私は何処へ。


「この問題5分以内に自力で解けなかったら『ガリガリ殿』奢れよな」


じ、自力…だと?
分からないんですけど。


あぁ、やっぱれんれんにしとけばよかった。


5分たってもペンを動かすことは出来なかった。
ガリガリ殿奢らなきゃなぁ。百円玉あったっけ。


「はい、アウト」

「うぅ」

「こんなもんもできねぇのかよ。よくこの高校は入れたな」

「うっ」

私を馬鹿にしつつも、丁寧に、分かりやすく、私が理解できなくて躓いてても、何度も説明してくれる。



意外と几帳面じゃないか、優しいじゃないか。



「…で、これをxに代入して…」

「なるなる!分かったよ!」

「…なるなる?」







こうして放課後は毎日、南と勉強に集中した。
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