「俺様くん、プリン買ってきました!!」
~保健室~


「おめでと~。すごいじゃーん」

棒読み感がすごいが、機嫌の良い今のひよちゃんは許しちゃいます。


「えへへ~。でしょでしょ?」

「うん、すごい」

「そんなに褒めんなって」

照れるやい!

「ホントすごい。230人中224位だったひよこちゃんをここまでにするとは。一ノ瀬は家庭教師に向いてんじゃねーの?」


「何故その順位を知っている。そして何故一ノ瀬くんばかり褒める。私の頑張りは何処へ。深夜、漫画に手を伸ばそうとしつつも勉強に励んだ私の頑張りは何処へ」

ちきしょう。一気にテンション下がっちまったじゃねーか、コンチキショー。


「はいはい。頑張ったご褒美にお昼食べれなかったジャムパンをくれてやろう」


「ありがとう!早速いただきます!」

「うわー。想像以上の食いつきー」

「うまうまー!」

ジャムパン久しぶりに食べるから余計にうまく感じる。


「れんれん、ありがとね!」


「どーいたしましてー」

来てよかった。思った以上の収穫。文句なしだ。

「…(ジャムパン一つで…。安っ)」
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