「俺様くん、プリン買ってきました!!」
タッキーが買って来てる間は暇で屋台とか見たいが、あまり動くとタッキーが困るからね。


「俺さぁ。金魚すくいするやつがわかんねぇ」

いきなり言うもんだから吃驚した。なにゆえ金魚すくい?

「金魚とかすぐ死ぬじゃん」


「ちびっこと屋台のおじさんに謝れ」


「そもそもペット飼ってる奴がわかんねぇ」

「ねぇ、私ハムスター飼ってんですけど、ねぇ?」

かなこに失礼だよ。かわいいよ、くそぅ。


南さんはありえねぇって顔してる。たまにするよね、その顔。


「ハムスターとかすぐ病気になるし臭いしデブってるし」


「家のかなこちゃんは至って健康ですし、一度も臭いと感じたことはありませんし、デブってるに関してはありがとう」


「マシンガン…」


私は南にビシっと指をさして言った。


「ハムスターは太ってて丸っこいのが可愛いでしょうがぁぁああぁぁ!!!自分でも痩せなきゃと思っているのか運動もするけどご褒美のひまわりの種にダメだと思いつつ手が出てしまうところ萌えぇぇぇぇぇ!!!」


ゼェハァ、ゼェハァ…い、言い切ったっ…!


「ったく…」

何そのため息。どうせ親バカですよ、私は。
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