「俺様くん、プリン買ってきました!!」
私達は一緒に教室に向かうことにした。南様への黄色い声と一緒に。


「南さん。夏休みどうでした?」

「まぁフツー」

「おぉ、炭酸の抜けたコーラみたいなお返事ゴチです」

「お前は?夏休み」

「連絡してくれる友達が居ないから家でゴロゴロと」

「寂しい奴だな」

分かってる。自分で言って泣きそうだから。アドレス帳開くのが恐怖だから。

「相変わらずストレート投げてくるね。お願いだから優しく包んで、私の心を。お願いだから餃子の皮で優しく包んで」

「薄いぜ?餃子の皮」

じゃ、春巻きの皮で。
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