「俺様くん、プリン買ってきました!!」
~村井家~


南には家の手伝いがあるからと嘘をついて逃げてきた。


桃には明日告白しろと言われた。

急すぎやしないか?と思ったが、告白と絶交を天秤にかけられたらYESとしか言えない。


告白して振られるのはわかってる。だって桃の言う通り可愛くないしスタイルも良くないし。それに比べて南さんは。頭いいし顔いいしスタイルいいし。私と真逆だし。

南は私の事ただのパシリだと思ってるだろうし。

そもそも私と一緒に居るのがまずおかしい。次元の違う人だもん。美形とおっさんじゃん。



でも、するって言っちゃったしね。こんな時に漢を見せなくてどうするんだ。不良に囲まれてそだった私の唯一の取り柄じゃないか。こうなったら当たって砕けろじゃい!



こうとなったらまずは明日のために!

「葵くん!キッチン使うねっ!」



プリンを作って渡そう。
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