「俺様くん、プリン買ってきました!!」
結局いつも通りの時間に学校に着いた。

昨日作ったプリンを持って保健室に向かった。

コンコンとノックすると聞き慣れただるい声がした。

「あ、ひよこちゃん」

「れんれん。聞いてくれ」

「昨日もなんか聞いたけど」

私は少しだけ震えた声で言った。

「わ、わたくし村井ひよ。今日南くんに告白するであります」

「あ、うん。頑張って」

え?反応うすっ。

「あ、それでプリンあげるんで放課後まで冷蔵庫に入れさせてください」

「はいはーい」

「そ、それだけ。ばいばい」

特に問いつめられることもなくあっけなく保健室を出た。





「あーあ。負けちゃった」






帰り際れんれんが何か言ったかもしれない。よく聞こえなかった。…ちょっと寒くなってきたからコーンスープが飲みたい的な?間違いない。絶対これだ。
< 213 / 240 >

この作品をシェア

pagetop