「俺様くん、プリン買ってきました!!」
「ってな感じで恥ずかしい思いしたんだよっ?!」


「よかったじゃねーか」


「よくねーわ!」


さっきの出来事を俺様くんこと南さんにご報告するとこの一言だけですよっ?!


「もっとこう、慰めてあげるとか優しいことはできんのかえ?」


「へー?お前は俺に慰めてほしいの?」

え?

そう言って南はジリジリと私に近づいてくる。
私はそれに逃げるように後ずさる。


「い、いや別にそんなわけではっ…!」


「えー?聞こえなーい」

ニヤリと笑うその顔は悪意に満ち溢れている。


そしてとうとう私の背中には壁が。それに構わず近づいてくる南さん。


「あ、あのっ!近いんですが…」


「そっ?」

よ、余裕?!
目の前には南の顔が。




やばい。このまま行くと…っ!



私はとっさに目を瞑った。
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