「俺様くん、プリン買ってきました!!」
優しい俺は"慰めるため"にひよに近づいて行くと、あいつは、逃げるように後ずさる。


「い、いや別にそんなわけではっ…!」


顔を青くして答えているが、


「えー?聞こえなーい」

そんなのおかまいなしだ。


そして、壁まで追い込み、今度は顔を近づけた。


「あ、あのっ!近いんですが…」

「そっ?」

さっきとは逆に今は真っ赤だ。


それでも近づくと、あいつは覚悟したように、ぎゅっと目を瞑った。




だが、俺が本当にキスするわけがない。


ようやく目を開けたあいつは笑っている俺を見て、ポカンと口を開けている。


「ぶはっ!お前本気で俺がキスするかと思ったのかよっ」

「そそそそ、そんなことなかにきまっとるけん!」

「動揺しまくりだな、おい」



どんどん真っ赤になっていくのを見て、また笑いがこみあげてきた。
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