「俺様くん、プリン買ってきました!!」
そんな中、俺に苦手なものはないのかと聞いてくる。


自分で言うのもなんだが、完璧な俺に苦手なものなどない。


「本当にないんだ…(しゅん」


「っ!!」

「…?」



今、一瞬心臓を鷲掴みされた気分だった。
どうしたらいいのか分からなくなった。


多分、今のが苦手だ。多分。




「えっと、あるとしたらー…媚びうる女?」

別に苦手じゃない。得意でもないが。

焦った俺はこう答えるしかなかった。
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