生意気なKiss
今日の昼休みもいつものように教室までやってきた真木。
「センパイ♪今日の昼ごはんはスペシャルですよー♪」
「はぁ?」
何言ってんだコイツ、と訝しむあたしの前で真木はいそいそと、それはもう色合い完璧なお弁当を広げ始めた。
どっかの料理本とかに載っててもおかしくないくらいのそれ。
「俺料理好きなんですよねー♪」
真木はニッコリ端正な笑みを浮かべると、あたしに箸を差し出して。
「どーぞ!」
「…ど、どーも」
真木の何ともいえない威圧感に押されて、あたしはとりあえず卵焼きを口に運んだ。