生意気なKiss
そして現在。
なぜかあたしと工藤、そして真木で昨日のラーメン屋にいる。
目の前には今運ばれてきたばかりのラーメンがホカホカ湯気をたてていた。
「と、ゆーわけなんだけどどう思う!?」
真剣な顔で真木に意見を求める工藤。
パチン、と割箸をわった真木が怪訝そうな顔で聞き返す。
「…どう思うって何がですか」
「だから!俺は今後どうやって三条にアピールしたらいいと思う!?」
「そんなのフツーに好きって言えばいいんじゃないですか?」
しれっとそう言い放った真木に、工藤がヒィと息をのんだ。
「そそそそんな急すぎだろ!!
今までロクに喋ったこともないのに!!!」
「そんなの関係ないですよ。だって好きなんですよね?」
ストレートな真木の言葉にう゛…と言葉に詰まる工藤。
「どうしたらいいか分かんないなら真っ向勝負が一番ですよ。
どうせ変な駆け引きしても無駄にゴチャゴチャするだけですよ」
そして、ねーセンパイ?とあたしに話を振ってくる。
なぜそこであたしにくる!?
「知らねーよ…」
「例えばセンパイなんて、真っ直ぐいかなきゃ俺の気持ち、絶対気付いてくれなかったでしょ?」
…まぁそうかも。