生意気なKiss





そして現在。



なぜかあたしと工藤、そして真木で昨日のラーメン屋にいる。




目の前には今運ばれてきたばかりのラーメンがホカホカ湯気をたてていた。






「と、ゆーわけなんだけどどう思う!?」





真剣な顔で真木に意見を求める工藤。





パチン、と割箸をわった真木が怪訝そうな顔で聞き返す。





「…どう思うって何がですか」




「だから!俺は今後どうやって三条にアピールしたらいいと思う!?」




「そんなのフツーに好きって言えばいいんじゃないですか?」





しれっとそう言い放った真木に、工藤がヒィと息をのんだ。






「そそそそんな急すぎだろ!!
今までロクに喋ったこともないのに!!!」



「そんなの関係ないですよ。だって好きなんですよね?」




ストレートな真木の言葉にう゛…と言葉に詰まる工藤。






「どうしたらいいか分かんないなら真っ向勝負が一番ですよ。

どうせ変な駆け引きしても無駄にゴチャゴチャするだけですよ」





そして、ねーセンパイ?とあたしに話を振ってくる。





なぜそこであたしにくる!?





「知らねーよ…」



「例えばセンパイなんて、真っ直ぐいかなきゃ俺の気持ち、絶対気付いてくれなかったでしょ?」





…まぁそうかも。





< 117 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop