生意気なKiss
「…年上をからかうのもいい加減にしろよ」
「からかってなんかいませんよ。
俺本気ですよ?」
唖然とするあたしの横では「きゃー♡」なんて口を手で押さえている愛海。
「どっどうするの爽月ちゃん!?」
「ど、どうするって何が」
「何って…告白の返事だよ!
爽月ちゃん今告白されたんだよ?」
なんだと!?
「そうですよ。
俺今、センパイに告白したんです」
真木はあたしの手から箸を奪い取ると
「葛城爽月センパイ。
俺と、付き合ってください」
葛城爽月、17歳。
人生ではじめて、告白ってもんをされました。