生意気なKiss
「イイトコって
ココか!?」
「そうですヨー♪」
駅前をウインドウショッピングしながらブラブラ歩いて
連れてこられたのは可愛いケーキやさん。
赤い三角の屋根に、丸い窓。
色とりどりの花に囲まれて、レンガ造りの道が店の入り口まで続いていた。
…まるでおとぎ話にでも出てきそうだ。
お店に入るとカランコロンという可愛らしい鈴の音に出迎えられ、目の前のウィンドウには、まるで宝石みたいなケーキが並んでいた。
「ここで買って、向こうで食べれるんですよ♪」
見ると店の奥にはなかなか広いスペースがあって、オシャレな机と椅子が。
「へぇ」
「じゃぁ行きましょうか」
「え、ここで買ってくんじゃないのか?」
「また今度♪」
そう言って店の奥に進んでいく真木。
何だ?と思いながら真木についていって、椅子に座ると
「いらっしゃいませ♪」
ナチュラルブラウンの髪をサイドで結んだ店員が近づいてきた。
スラリと伸びた手足に、大きな瞳。
…愛海と張るくらいの超美人。