生意気なKiss
「センパイはA大で何するんですか?」
「え」
…何をする?
「あー…あたし英語とか好きだからさ。
そっち系に進もうと思ってるけど」
「え?じゃぁ将来は英語とか使う仕事就くんですか?」
「まぁ、それもいいとは思うけど…わかんねー。
大学で本当にやりたいこと探すよ」
「へー…まぁそれもアリですよね」
うんうんと頷く真木。
「…真木は料理人、だっけ?」
「はい」
「じゃぁ卒業したらそっちの道進むのか?」
「そのつもりです。
ホントは高校も専門行こうと思ってたんですけど、親に反対されて」
でも、と真木がフッと笑う。
「俺よかったです、この高校来て。
反対されて渋々ここに入学した時は結構グレてたんですけど。
ここに来なかったら、センパイに会えなかったですもんね♪」
そして愛おしそうにあたしを見つめる真木になんだクラッときてしまって。
「うっうるさい!!」
「センパイって照れると怒鳴りますよね♪」
「!!!」
見透かされている…