生意気なKiss
「だから…
そんなことお前に関係ないだろ!?」
「関係ありますよ。
センパイのこと好きって言ったじゃないですか、俺」
サラッとそんなことを言う真木に顔が熱くなっていくのがわかる。
「かっ
軽々しく好きとか言うな!!!!!」
口を慎め!!!!!
「軽々しくじゃないですよ。
本気だって言ったでしょ?」
カシャン…
フェンスから身を起こして一歩、近づいてくる真木。
「よ、よせ。近づくな!!」
「じゃー信じてくれますか?」
「な、何を…」
「俺がセンパイのことマジで好きだって」
真木の手が不意にあたしに伸びてきて
クイッと顎を持ち上げられた。
「信じてくれなきゃキス、しますよ?」