生意気なKiss
「…!!」
その番号を発見した瞬間、体中の力がフッと抜けて。
「受かったぁー!!!」
思わず一人で叫んでいた。
真木に報告っ…
授業中だからラインしとこう。
興奮で震える手で、受かった!とラインすると
〜♪
早っ!
送った瞬間にかかってきた電話にケータイを落としそうになった。
授業中なはずなのにアイツ何やってんだ!?
「もしもし?」
『センパイおめでとうございますっ!!!♪』
「あ、ありがとう…てかお前授業は?」
『緊急事態って言って抜けてきました!』
「ラインでよかったのに」
『だってセンパイの声ききたかったんですもん♪』
っコイツは!!
いつもいつもナチュラルにこういうことを言ってくるから!!!
「へぇ。じゃぁな」
急に暑くなってきたあたしは電話を切ることにした。
真木と話してると心臓に悪い。
「あっちょっと待ってください!」
真木の慌てたような声が聞こえる。
「…なんだよ」
「…お疲れさまでした♪センパイ♪」
「…うん。
ありがとう」
道は決まった。
あとは、歩くだけだ!!!