生意気なKiss
「それは一つしかないんじゃないかな…」
覚悟してこい、と言われたことを愛海に話すと、神妙な面持ちでそう言われた。
「え、どーいうこと?一つ??」
「だから、つまり…」
と口を開けたまま固まった愛海の頬が、みるみる赤く染まっていく。
ん、暑いのか?今二月なのに。
「愛海大丈夫?もしかして熱」
「違う!違くて、だからつまり……あーっダメだっ言えない!」
普段聞いたことのない愛海の大声にビクッと体が震えた。
な…なんだ?
「なになに何の話ー?」
愛海の大声に反応してやって来たのは沙良と結花。
そこで2人にも同じ話をすると
「あんたバカ?」
呆れた顔でそう言われた。
なんだと!?