生意気なKiss
「帰りましょー♪」
振り向くと、ニコニコ笑顔の真木。
そしてそんなあたしと真木をニヤニヤ見比べてくる二人。
「っ無理だ!まだ掃除中!!」
「いーよ掃除なんて、あたしらやっとくしー♪」
あたしの手から奪われる箒。
沙良がニコッと笑って
「ほら、早く行きなって!彼氏待たせちゃ悪いよ?」
「だから彼氏じゃな…!」
「ありがとうございます、センパイのお友達サン♪」
いつのまにか教室に侵入していた真木が、あたしの手をグイッと握ると
「それじゃーお言葉に甘えて♪
いきましょセンパイ♪」
「ちょっ離せって…!」
強引に教室から連れ出された。
ヒューヒューと口笛を吹く結花と沙良。
「また明日ねー♪」
ちょっと待て!!!