生意気なKiss





「なっ何でお前がココに!?」




「センパイと一緒に登校しよーと思って迎えに来たんです♪

そしたらお母さんがぜひ朝ごはんでもって♪」




当たり前のように茶碗を持つ真木の後ろから、お皿を持った母さんが顔を出す。





「もう爽月ったら!
こんなカッコイイ彼氏がいるのにどうして何も言ってくれなかったの!?」




彼氏!?




「ちっがう!彼氏じゃない!!」



「そうなのか?
でもこないだ言ってた告白された奴ってコイツだろ?」





隣から余計なことを言うのは兄貴。






「そ、れは…!」




「センパイ、隠さなくったっていいじゃないですか♪


俺がセンパイのこと好きなのはホントなんですから♪」






爽やかに笑うアイツに、おぉーと声をあげる母さんと兄貴。






母さんがガシッと真木の手を握って。






「翼くん!
こんな男みたいな子ですけど、よろしくね!」




「はい、そんなセンパイが好きですから♪」




「翼くん…!」






おい!!!








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