生意気なKiss
「センパイ剣道やってたんですねー♪
ちょっとしか見れなかったけど、超かっこよかったです!!!」
コイツ見てたのか…
いつも通りの通学路。
いつもと違うのは、隣を真木が歩いているということ。
「それにしてもこれでセンパイの家族公認のカップルですねー♪」
「だからカップルじゃない!!」
「今度ウチにも来てくだサイ♪
そしたら紹介するんで♪」
「紹介しなくていい!!」
アハハと笑う真木の横顔を眺める。
イケメンとか、そーゆーのあんまよく分かんないあたしだけど、コイツが整った顔してるってのは分かる。
今だってすれ違う女子みんな真木のこと見てるし。
…こんな奴があたしのこと好きなんて
どーしたって信じられない。