生意気なKiss
「…何であたしなんだよ」
「はい?」
足を止めたあたしに気付いて、同じく足を止めた真木が不思議そうに振り返る。
「お前モテるんだろ?ファンクラブまであるんだろ。
なのに何であたしにこんな…構うんだよ。
お前なら他にいくらでも可愛い子が寄ってくんだろ?」
少し驚いたように目を見開いた真木は。
はぁ、と深いため息をついた。
「何言ってるんですかセンパイ…」
そしてあたしに歩み寄ると
「センパイ以上にカワイイ女の子なんて、
いませんよ?」