生意気なKiss
「センパイ待ってくださいってば」
「っだから
ついてくんな!!」
帰り道。
何回振り切ってもついてくる真木。
「お前ストーカーか!?
警察呼ぶぞ!」
「ストーカーなんかじゃないですよ。
一緒に帰りましょうって「一人で帰る!!」
「……」
後ろで真木がため息をついた気配。
ため息をつきたいのはこっちだ!!
「すみませんでした」
前だけを見て歩いていたあたしだったが
突然聞こえてきた謝罪に、思わず足を止めて後ろを振り返った。