生意気なKiss




「よ。お前も練習か?」



「はい、もう終わりましたけど」



「へー、余裕だな。優勝宣言までしといて?」




フン、と鼻で笑ってやると、「センパイのチームの練習見させてもらいましたけど」と不敵な笑顔が返ってきた。




「センパイの球は男子以上の威力があるし、チームワークも悪くない。

ただ…俺らの敵じゃないですね♪」



「なに!?」




こいつ…一年のクセに生意気な!!





「優勝は俺らがもらいます♪」



「バカ言うな。
優勝はあたしらだ!!」




「…じゃぁ」




真木はニッコリと笑みを深めると




「もしセンパイが俺らより先に負けたら


…センパイからキス、してくださいね?」





……は!?




< 77 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop