生意気なKiss
「よ。お前も練習か?」
「はい、もう終わりましたけど」
「へー、余裕だな。優勝宣言までしといて?」
フン、と鼻で笑ってやると、「センパイのチームの練習見させてもらいましたけど」と不敵な笑顔が返ってきた。
「センパイの球は男子以上の威力があるし、チームワークも悪くない。
ただ…俺らの敵じゃないですね♪」
「なに!?」
こいつ…一年のクセに生意気な!!
「優勝は俺らがもらいます♪」
「バカ言うな。
優勝はあたしらだ!!」
「…じゃぁ」
真木はニッコリと笑みを深めると
「もしセンパイが俺らより先に負けたら
…センパイからキス、してくださいね?」
……は!?