生意気なKiss
「ごめんね!番号どうしても知りたいって言うから…
翼くんいい子だし大丈夫かなと思って」
翌日、愛海に真木から電話がきたことを言うとそんな返事が返ってきた。
「まー番号くらいいいけどさ…」
「なんかね、翼くんすっごく爽月ちゃんのこと気にいっちゃったみたい。
他にも色々爽月ちゃんのこと聞かれたよ」
「色々?」
「えっとね、好きな食べ物とか、過去に彼氏いたのかとか!」
好きな食べ物に彼氏…?
そんなの聞いてどーする気なんだアイツ。
まったぶんあんまり関わらない人物だしどーでもいいけど!
と思ったのに。
なぜか昼休み開始と同時にケータイに表示されるアイツの名前。
一体なんなんだよ。
「…もしもし」
『爽月センパイ?一緒にお昼食べませんか?
てゆうか食べてください♪』
「昼ぅ?無理。愛海と食べるし」
『もちろん愛海先輩も一緒でいいですよ。
もうセンパイの教室の前までいるし♪』
「は?」