生意気なKiss
「うーん…熱くはなかったですけど」
「あっあのなぁ!言っとくけど絶!好!調!!だコラ!!
全力でかかってこい!!!」
真木にビシッと人差し指をつきつけ叫ぶ。
具合悪いと思われて手を抜かれるなんて絶対に嫌だからな!!!
そんなあたしの言葉を信じてるのか信じてないのか、真木はじっと考え込むような目つきであたしを見つめてきて。確かめるように言った。
「…全力でかかっていいんですね?」
「あったり前だろ!死ぬ気でかかってこいオラ!!!」
「負けたらキス、ですからね?」
ぐ、と思わず言葉に詰まる。
「お、おう!お前が負けたら焼肉だからな!!」
「…わかりました」
ハァッと息を吐き出した真木は、ちゅ、とあたしの頬に軽くキスをおとすと。
「健闘を祈ります」
フッと柔らかく微笑んで、自分のクラスのもとへ歩いて行った。
「全力で叩きのめさせてもらいますから♪」
「こっ…ちのセリフだ!!!!」
こっこここここのキス魔ヤロー!!!