生意気なKiss
7kiss
ドサッ…
あたしを一番入口に近いベットにおろした真木は、グルリと保健室を見渡して。
「…いないですね、先生」
「…だな」
今無駄に暴れたせいで余計具合悪くなった。
ボフッとベットに倒れこむ。
頭いてぇ…
「大丈夫ですか?」
目をつむって耐えていると、心配そうな真木の声が聞こえた。
「あー…大丈夫。寝てれば治るから…それよりお前は早く試合に戻れ。
ありがとな、わざわざ…」
お姫様抱っこはだいぶ余計だったけどな。
でも実際、自分で歩くのが辛かったのは事実だ。
「…センパイが寂しいって言うんだったら傍にいますよ?」
…は?
「…何だそれ。別に寂しくないし…とっとと帰れ」
お前がいないとチームが困んだろ。
グワングワンする頭のまま何とか言葉を紡いでいると、
「…ほんと、センパイって可愛くないですね」
そんな声とともに
チュッ…
軽く唇に何かが触れた。