恋のリハビリをあなたと
私が準備を終えると、彼の車に乗せられて、私がよく亜美と行く、パスタ屋さんに行った。


いつもと同じようで、ほんの少し違う、照れくさいような、何とも言えない空気感だった。


でも、それが新鮮で、楽しかった。


そして、来週末にちゃんとデートしようって事で、今日は早めにお別れした。


また家に行くと、本当に我慢できないらしい。


困ったように言う彼が、本当に可笑しかった。


帰り際には、香坂さんに近づくなって、釘を刺された。


忘れていたけれど、根に持っていたらしく、悪いことをしたなと思った。


でも、それすらも楽しく思えて、1人になった部屋で、気持ち悪い笑いを浮かべてしまっていた。


こんな風に、恋ができて、笑える日が来るなんて思っていなかった。
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