恋のリハビリをあなたと
仕事を終え帰ろうとしていると、駐車場の私の車付近に5人ほど立っているのが見えた。


あーあ、遂に直接来たのかな?


私が陰口には無視を決め込んでいたからか、焦れたのだろう子たちが、直接現れたようだった。


駐車場の端に、駐車していた事を後悔した。


周りに車は少なくて、あまり人から気付かれにくい位置なのだ。


彼女たちからしたら、格好の場所になっちゃうんだろうな。


車に近づくと、5人の顔が見えてきた。


思っていた通り、いつもリハスタッフを取り巻いている、若いヘルパーの子たちだった。


その中に見知った顔も見つけた。同じ整形外科病棟のヘルパーの若松さんが、一番睨みをきかせている。


若松さんは、うちの病棟の中でも、ダントツで、私への風当たりきつかったもんな。


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