恋のリハビリをあなたと
――バシっ。


頬に走った痛みで、何が起こったのか理解した。


顔くらいしか知らない子が、1人ツカツカと近づいてきたと思ったら、いきなり叩かれてしまった。急すぎて、動けなかった。


やっぱりこの子たちは、まだ半分子供だな。


話をする前に、初っ端から、手をあげるなんて。





「池田さんをあんたが無理やり誘ったんでしょ?池田さん優しいから。それに漬け込んだんでしょ?」


「……は?」


勘違いも甚だしい。一度たりとも、私から強引に誘ったことなんてないのに。


まー、この子たちに説明するつもりもないけど。
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