恋のリハビリをあなたと
披露宴も、順調に進行し、2回目のお色直しの時間。


そして、その間に同じテーブルの人たちは、なぜか揃って席を立ってしまった。


私と弘樹を除いては……


隣をチラリと覗き見ると、弘樹は、黙々と食事をしていた。


「ウェディングドレスの亜美、綺麗だったね」


私が話しかけても、彼の視線はテーブルの食事に向いたままだった。


「あー、見事に化けたなってくらい、綺麗だったな」


顔をあげた彼は、昔みたいな苦しい表情ではなくて、見守るような優しい目をしていた。


なんだか、ホッとした。


もう、この話をしてもいいよね?
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