恋のリハビリをあなたと
「その研修で毎回実演してるのが俺たち。なんなら、内容を考えてるのも大抵俺ら」
自分と残り2人を、指差しながら、大地さんが淡々と説明してくれた。
あーあ、やってしまった。
私の悪い癖だ。ああいう時、人の顔を全く見ていないんだよね、私って。
だって、内容には興味あるけど、誰が講義してるかとか、全く興味ないから。
「……ごめんなさい、でも、講習は毎回興味深く聞いてますよ」
言い訳なんて思い浮かばなかったから、素直に謝った。
「いいじゃないですか、本来の仕事は褒められているんですから」
完全にさっきまでの真面目な姿に戻りきれていない師長が、彼らを慰め(?)ていた。
すごく、すごく楽しそうに。
昨日、大地さんが教えてくれていたら、こんな失敗しなかったのに。
いや、私が、覚えていなかったのがいけないのか。
大地さんは昨日、私が自分を覚えていないことを、なんと思ったんだろう。
自分の言葉を、少し後悔したまま、リハビリ室を後にした。
自分と残り2人を、指差しながら、大地さんが淡々と説明してくれた。
あーあ、やってしまった。
私の悪い癖だ。ああいう時、人の顔を全く見ていないんだよね、私って。
だって、内容には興味あるけど、誰が講義してるかとか、全く興味ないから。
「……ごめんなさい、でも、講習は毎回興味深く聞いてますよ」
言い訳なんて思い浮かばなかったから、素直に謝った。
「いいじゃないですか、本来の仕事は褒められているんですから」
完全にさっきまでの真面目な姿に戻りきれていない師長が、彼らを慰め(?)ていた。
すごく、すごく楽しそうに。
昨日、大地さんが教えてくれていたら、こんな失敗しなかったのに。
いや、私が、覚えていなかったのがいけないのか。
大地さんは昨日、私が自分を覚えていないことを、なんと思ったんだろう。
自分の言葉を、少し後悔したまま、リハビリ室を後にした。