恋のリハビリをあなたと
そして、私を疲れさせた原因はもうひとつあった。


大地さんとはあのあと、まともに会っていないのに、もっと面倒な人たちが現れるようになった。


昼休みに、食堂で食事をしていると、毎度、リハビリの人に絡まれるのだ。


大地さんではなくて、なぜか香坂さんと、大山さん。

そして、その後ろには、私を睨みつけるような目で見てくる、若い女の子たち。あれが、噂の取り巻きのヘルパーさんたちだろう。


ここは面倒だから、毎度、愛想笑いで乗り切った。


そんなことが毎日の様に続いたら、今度は独身の女性スタッフからの視線が痛くなってきた。みんな、彼らを狙っているんだろうけど、私を巻き込むなと、心底思った。


まだまだ仕事を教えてもらわないといけない身だから、極力大人しく過ごしたけど、余計な気を使わされるばかりだ。



あー、もう面倒。


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