恋のリハビリをあなたと
やっと一週間が終わって、まだ日勤帯で、しかも休日勤務をしない私は、今日は休み。


だから、疲れた体を休ませるために、ひたすらに寝てやろうと思ってた……はずなのに。



――ピンポーン。  ピンポーン。


「あー、煩い。誰だよ」


こんな休日に、しかもアポなしで、尋ねてくる友人はいない。


間違えた。今は、いないだった。


亜美ならやりかねないけど、生憎亜美は新婚旅行中。だから、今日、いきなり尋ねてくる人はいないはずなのに。


本当、誰だろう。睡眠を邪魔されて、あまりにイライラして、つい独り言を言ってしまった。




のそのそと起きて、静かになった玄関に向かった。


もう、帰っただろうか。そう思いながらも、ドアスコープの蓋をずらして、外を覗いた。

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