恋のリハビリをあなたと
――ピンポーン。


「……もしかして、来た？」


玄関から鳴る音に、1人呟いた。


日曜の朝、予告なしの訪問なんて、他に思い当たる人はいない。


昨日までの私の行動を考えると、1人しか――…


もしかしたら、期待していたのかもしれないなんて思って、苦笑してしまった。


出るかどうか悩んでいると、テーブルに置いてある携帯が、メールの着信を知らせた。


メールを開くと、そこに書かれていた内容に、溜め息を漏らした。





「やっぱり、そうだよね。……仕方ない、出るか」


メールは大地さんからで、【開けろ】と、それだけが書かれたメールだった。


扉の前にいる人物が彼だということは、これで明白となった。


後ろめたい自分の行動があるだけに、なんで上から目線というか、命令口調なんだという思いは、今は心の奥に、押し込めることにした。
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