ルームシェア ─個性豊かな男達に求められて─
フワァっと、私の髪の毛の間に風がすり抜ける。その時、微かに聴こえる男の子の歌声。
「───♪」
ぅわぁ……。綺麗な歌声……。ドコから、聴こえるんだろう……?
「綺麗……」
「───♪………」
あっ、途切れた……。まだ聴いていたかったな……。
「……………」
「……優花?」
誰かが私の名前を呼ぶ。……えっ?上から……?私は、上を見る。私の視線の先には、家の屋根に座っている叶君がいた。
「……かっ、叶君?」
「どうしたの?…寝たんじゃなかったの?」
「ぁっ、えっと。ちょっと眠れなくて。外の風に少し当たろうかなって思って」
「………そう」
「……私も、上に行って良い?」
「別に良いよ。……そこの梯から上ってきて」
叶君が、建物の横にある梯を指差す。私は、ゆっくり梯を乗って叶君の隣まで行く。
「……何で、叶君屋根の上に居るの?」
「ちょっと。歌を歌いたくなったから……」
「えっ?……じゃあ、さっきの歌声って叶君の?」
「………うん」
今夜は、満月だった。月は、私達2人を優しい光で照らす。
「……凄い綺麗だったよ」
「それは、どうも……」
「私、聴きたいな。叶君の歌」
私は叶君に、ニコッと微笑む。叶君は、私の顔を一瞬見て直ぐに視線を月に向き直した。
「聴きたいなら、別に……」
「……やった」
「何歌えば良いの?」
「さっき歌ってた歌かな…」
「ん……。分かった……。───♪」
叶君は、スゥと息を軽く吸って月を見ながら歌った。私は、歌声に耳を傾けた。時々、叶君の横顔を見る。
あぁ、……。歌が本当に好きなんだなって思った。一通り歌い終わったようで、歌を止めた。
「凄い!叶君、凄い歌上手だね!聴き惚れたよ!」
「それは、どうも……」
「…叶君は、将来の夢って、歌手?……それとも、アイドル?」
「僕……?…優花の旦那さん」
「ぶっ……。冗談は良いから」
私は、叶君が問題発言を言ってビックリしてしまって噴き出す。
「……………」
「……叶君?」
「……星、綺麗だね」
叶君は、空を見上げた。その横顔は、少し切なげで……。私も、叶君と同じように空を見上げる。
「本当だね……」
「「……………」」
私達は、静かに空を見上げてた。少し、ウトウトしていると、叶君が私の肩に凭れ掛かってきた。
「……えっ?……かっ、叶君?」
叶君は、大きい瞳を閉じてスースーと寝息をたてて寝てた。
「スースー………」
どっ、どうしよ……。私、力無いから叶君を抱き上げて部屋に連れて行くなんて到底無理…だよね…。
「……叶くーん。起きて……」
私は、叶君の頬に指を優しく突っつく。叶君の頬は女の子みたいに柔らかかった。
「起きる気配が無い……。もう一踏ん張り……。叶君、起きて」
ツンツンと、また叶君の頬を突っつく。すると、目を閉じたままなのに。叶君の手が急に私の手首を掴んだ。叶君は私の指をくわえ出した。
「……………」
「えっ、ちょっ、ちょっ。かっ、かっ、叶君?!」
叶君は、私の指をくわえたまま動かない。私の顔は赤く火照る。叶君は口にくわえてた私の指を離す。その途端、叶君が急に笑い出す。
「…ふっ…。ぁはは……」
「…ぇっ…えっ…?」
「優花、かっ、顔真っ赤……。ふっ、あはは……」
「あっ、………!あああああ当たり前でしょ!!きゅ、きゅ、急に指をくわえられたら誰でも顔赤くなるよ!」
「ちょっとさっ。優花、どんな反応するか試してみたかったから……。くっ、ふふ……」
叶君は、瞳から涙を流す。…多分、笑いすぎて……。
「えっ?もしかして、ずっと起きてたの?」
「うん。優花が、ウトウトしていたのも僕は見てた。どう?目醒めたでしょ……?」
「いっ、いいいいやでも目醒めるよ!叶君のバカっ!!!」
「……バカ?」
「スイマセン。何でも、ありません……」
その後、凄い叶君に冷たい視線を向けられて私は、何度も何度も叶君に謝った。叶君は、最終的に、別に良いよ、と言って許してくれた。
私が、またウトウトし始めた頃。私達は、屋根から下りた。
「叶君、お休みなさい」
「……お休み」
私達は、部屋に戻った。…さっきより少し、静かになった私の周り。…寂しい…。前は、お母さん達の話し声あったけど、今はまるで無いから…。
「何か…。心…に、穴が…、空い、た。…かっんじだな…。……スースー」
「───♪」
ぅわぁ……。綺麗な歌声……。ドコから、聴こえるんだろう……?
「綺麗……」
「───♪………」
あっ、途切れた……。まだ聴いていたかったな……。
「……………」
「……優花?」
誰かが私の名前を呼ぶ。……えっ?上から……?私は、上を見る。私の視線の先には、家の屋根に座っている叶君がいた。
「……かっ、叶君?」
「どうしたの?…寝たんじゃなかったの?」
「ぁっ、えっと。ちょっと眠れなくて。外の風に少し当たろうかなって思って」
「………そう」
「……私も、上に行って良い?」
「別に良いよ。……そこの梯から上ってきて」
叶君が、建物の横にある梯を指差す。私は、ゆっくり梯を乗って叶君の隣まで行く。
「……何で、叶君屋根の上に居るの?」
「ちょっと。歌を歌いたくなったから……」
「えっ?……じゃあ、さっきの歌声って叶君の?」
「………うん」
今夜は、満月だった。月は、私達2人を優しい光で照らす。
「……凄い綺麗だったよ」
「それは、どうも……」
「私、聴きたいな。叶君の歌」
私は叶君に、ニコッと微笑む。叶君は、私の顔を一瞬見て直ぐに視線を月に向き直した。
「聴きたいなら、別に……」
「……やった」
「何歌えば良いの?」
「さっき歌ってた歌かな…」
「ん……。分かった……。───♪」
叶君は、スゥと息を軽く吸って月を見ながら歌った。私は、歌声に耳を傾けた。時々、叶君の横顔を見る。
あぁ、……。歌が本当に好きなんだなって思った。一通り歌い終わったようで、歌を止めた。
「凄い!叶君、凄い歌上手だね!聴き惚れたよ!」
「それは、どうも……」
「…叶君は、将来の夢って、歌手?……それとも、アイドル?」
「僕……?…優花の旦那さん」
「ぶっ……。冗談は良いから」
私は、叶君が問題発言を言ってビックリしてしまって噴き出す。
「……………」
「……叶君?」
「……星、綺麗だね」
叶君は、空を見上げた。その横顔は、少し切なげで……。私も、叶君と同じように空を見上げる。
「本当だね……」
「「……………」」
私達は、静かに空を見上げてた。少し、ウトウトしていると、叶君が私の肩に凭れ掛かってきた。
「……えっ?……かっ、叶君?」
叶君は、大きい瞳を閉じてスースーと寝息をたてて寝てた。
「スースー………」
どっ、どうしよ……。私、力無いから叶君を抱き上げて部屋に連れて行くなんて到底無理…だよね…。
「……叶くーん。起きて……」
私は、叶君の頬に指を優しく突っつく。叶君の頬は女の子みたいに柔らかかった。
「起きる気配が無い……。もう一踏ん張り……。叶君、起きて」
ツンツンと、また叶君の頬を突っつく。すると、目を閉じたままなのに。叶君の手が急に私の手首を掴んだ。叶君は私の指をくわえ出した。
「……………」
「えっ、ちょっ、ちょっ。かっ、かっ、叶君?!」
叶君は、私の指をくわえたまま動かない。私の顔は赤く火照る。叶君は口にくわえてた私の指を離す。その途端、叶君が急に笑い出す。
「…ふっ…。ぁはは……」
「…ぇっ…えっ…?」
「優花、かっ、顔真っ赤……。ふっ、あはは……」
「あっ、………!あああああ当たり前でしょ!!きゅ、きゅ、急に指をくわえられたら誰でも顔赤くなるよ!」
「ちょっとさっ。優花、どんな反応するか試してみたかったから……。くっ、ふふ……」
叶君は、瞳から涙を流す。…多分、笑いすぎて……。
「えっ?もしかして、ずっと起きてたの?」
「うん。優花が、ウトウトしていたのも僕は見てた。どう?目醒めたでしょ……?」
「いっ、いいいいやでも目醒めるよ!叶君のバカっ!!!」
「……バカ?」
「スイマセン。何でも、ありません……」
その後、凄い叶君に冷たい視線を向けられて私は、何度も何度も叶君に謝った。叶君は、最終的に、別に良いよ、と言って許してくれた。
私が、またウトウトし始めた頃。私達は、屋根から下りた。
「叶君、お休みなさい」
「……お休み」
私達は、部屋に戻った。…さっきより少し、静かになった私の周り。…寂しい…。前は、お母さん達の話し声あったけど、今はまるで無いから…。
「何か…。心…に、穴が…、空い、た。…かっんじだな…。……スースー」