ルームシェア ─個性豊かな男達に求められて─
「どっ、どうしたんだろうね?叶君……」
「そっ、そうだね……」
私達は、顔を見合わせて苦笑いをする。と、同時に、笛が鳴る。
「一番!青組に決まりましたーー!!」
「「「おぉおぉぉぉお!!!」」」
「「「……………」」」
「ふぅ……。やっと、2番目終わったね」
「そうだね…。私の出番は…。……5番か」
「俺、午後の一番最後なんだよね。千メートルリレー」
「だって、殆ど千メートルリレーで。勝ち負け決まるよね……」
「そうなんだよね……」
「借り物競争なんて、一番取っても、10点貰えるか、貰えないか位だもん」
「そんな事無いよ!…借り物競争、凄い難しいじゃん。まず、100メートル走ってから。紙を一枚選んで。…紙に書かれてる、条件が、ピッタリの。人と一緒に走って一回ゴールしたら。また、スタート地点に戻って、一回目と同じ事を繰り返し」
「有る意味大変だよね……」
「うん。だから、頑張ってね!」
「……うん!私、赤組が優勝出来るように頑張る!!」
「俺も、頑張る!!」
2人で、笑いながら指切りをした。……順調に、競技は進んでいき。赤組は、三位の所で、私の出番。…借り物競争が始まった。
『借り物競争に出る生徒は、スタート地点に集まって下さい』
アナウンスが、流れ。私は、スタート地点まで歩いて行く。
「ふぅ……。緊張するぅ……」
私は、定位置に立って。笛が鳴るまで気持ちを落ち着かせた。
「よーい……!ドン!」
一斉に、私達生徒は走り出す。私は、100メートル走ってから、机の上にある紙を適当に手に持つ。
「さぁ、何かな?」
パサッと、紙を開く。
『何か凄い特技や技を持っている人』
…………。よし!愁太さんだ!
「愁太さーん!!!!」
私は、凄い大きな声で、愁太さんの名前を叫んだ。すると待ってましたと言わんばかりに。愁太さんが急いで私の所まで走ってきてくれた。
「「「「きゃぁぁあぁぁーー!!!!」」」」
愁太さんが、グランドに出た瞬間。女子の黄声が響く。
「愁太さん、一緒に来て下さい!!」
「うん。優花ちゃんの頼みなら、ドコにでも」
愁太さんは、いつも通りの笑顔で私の近くまで来た。
「ありがとうございます」
私は、愁太さんの手を握って走り出す。ちょっと後ろで、愁太さんが小さく。ぇっ、と声を零した。
「赤組、一番ゴール!次も、頑張って下さい!」
「やったー!一番だ!」
「優花ちゃん、早く2回目行ったら?頑張ってね?2回目も、一番とれると良いね」
「はい!ありがとうございます!」
愁太さんは、私の頭を優しく撫でて歩いて。愛希さんの所に、戻っていた。
「よし!次も、頑張るぞー!」
私は、スタート地点に戻り。皆より、一足早くスタートする。またも、適当に紙を選んで。中身を見る。
「そっ、そうだね……」
私達は、顔を見合わせて苦笑いをする。と、同時に、笛が鳴る。
「一番!青組に決まりましたーー!!」
「「「おぉおぉぉぉお!!!」」」
「「「……………」」」
「ふぅ……。やっと、2番目終わったね」
「そうだね…。私の出番は…。……5番か」
「俺、午後の一番最後なんだよね。千メートルリレー」
「だって、殆ど千メートルリレーで。勝ち負け決まるよね……」
「そうなんだよね……」
「借り物競争なんて、一番取っても、10点貰えるか、貰えないか位だもん」
「そんな事無いよ!…借り物競争、凄い難しいじゃん。まず、100メートル走ってから。紙を一枚選んで。…紙に書かれてる、条件が、ピッタリの。人と一緒に走って一回ゴールしたら。また、スタート地点に戻って、一回目と同じ事を繰り返し」
「有る意味大変だよね……」
「うん。だから、頑張ってね!」
「……うん!私、赤組が優勝出来るように頑張る!!」
「俺も、頑張る!!」
2人で、笑いながら指切りをした。……順調に、競技は進んでいき。赤組は、三位の所で、私の出番。…借り物競争が始まった。
『借り物競争に出る生徒は、スタート地点に集まって下さい』
アナウンスが、流れ。私は、スタート地点まで歩いて行く。
「ふぅ……。緊張するぅ……」
私は、定位置に立って。笛が鳴るまで気持ちを落ち着かせた。
「よーい……!ドン!」
一斉に、私達生徒は走り出す。私は、100メートル走ってから、机の上にある紙を適当に手に持つ。
「さぁ、何かな?」
パサッと、紙を開く。
『何か凄い特技や技を持っている人』
…………。よし!愁太さんだ!
「愁太さーん!!!!」
私は、凄い大きな声で、愁太さんの名前を叫んだ。すると待ってましたと言わんばかりに。愁太さんが急いで私の所まで走ってきてくれた。
「「「「きゃぁぁあぁぁーー!!!!」」」」
愁太さんが、グランドに出た瞬間。女子の黄声が響く。
「愁太さん、一緒に来て下さい!!」
「うん。優花ちゃんの頼みなら、ドコにでも」
愁太さんは、いつも通りの笑顔で私の近くまで来た。
「ありがとうございます」
私は、愁太さんの手を握って走り出す。ちょっと後ろで、愁太さんが小さく。ぇっ、と声を零した。
「赤組、一番ゴール!次も、頑張って下さい!」
「やったー!一番だ!」
「優花ちゃん、早く2回目行ったら?頑張ってね?2回目も、一番とれると良いね」
「はい!ありがとうございます!」
愁太さんは、私の頭を優しく撫でて歩いて。愛希さんの所に、戻っていた。
「よし!次も、頑張るぞー!」
私は、スタート地点に戻り。皆より、一足早くスタートする。またも、適当に紙を選んで。中身を見る。