サプライズ・サプライズ!!
サプライズ・サプライズ!!
「わぁ~ママ、いいにおいだね~」
キッチンに入って来た陽菜が嬉しそうに鼻をヒクヒクさせている。
「これからたべるの?」
これからって…
「陽菜、これからは朝御飯でしょ?さ、 着替えようね」
陽菜の手を引いて二階へ。
そう、今はまだ朝の6時前
恭介さんも涼もまだ夢の中。
でも
「陽菜は早起きさんね」
「うん。ひなははやおきしゃん」
パジャマから服に着替えさせ、髪もツインテールにして再び下へ。
「ママ」
「うん?」
陽菜が仕上げをしているケーキを見て
「ひなたべたいな」
フフフ…
可愛らしく訴えても
「今は駄目よ。まだ出来上がってないし。これは夜に食べるのよ。今日は夜にお客様がいらっしゃるからね」
「おきゃくしゃま?おじいちゃんたち?」
「ううん。今日は違うのよ。誰が来るかは夜のお楽しみね」
「うん」
そのうちに恭介さんも起きてきて、涼も起こして朝御飯。
恭介さんが一番に出て行き、次は涼。
「さ、陽菜行こうか」
「うん」
陽菜を保育園に送って私も会社へ。