友達以上恋人未満。番外編
私は自分の席にそっと座った。
あぁ―――
新しい椅子と机はなんだか座りずらいっ
あ、そうだ!
私はくるりと後ろの席に振り向いた。
「ねぇねぇ徹!」
「…ん?」
後ろの席の徹が読んでいた本から視線を上げた。
まぁ、恥ずかしいことに私と徹は席が前後なんです。
…結構嬉しいけど//
「小森先生が今日、放課後は徹と私、第一図書室に来いだって!」
「…えぇー、まじか」
「コンクールの曲絞りだと思うよ」
「あぁそっか。
春のコンクールの次期だしな…」
「よーし、みんな席に着け〜」
教壇に先生が上がってくる。
咄嗟に前を向く私。
新学期早々担任に怒られるなんて冗談じゃないからね〜…
「早速だか、転入生を紹介する」
え、転入生??