友達以上恋人未満。番外編
「………たいいや」
「え、何?シイちゃん」
「私は徹とは別れたくない!
ていうか別れない!!
リカちゃんみたいな…
せ、せ、性格ブスに徹を取られるとか絶対イヤっ!!!」
はぁ…はぁ…はぁ…
と息切れが起きる。
い、言い切った…!!
すると私の渾身の反論を黙って聞いてたリカちゃんがツカツカと近付いてきた。
私の目の前に手を組みながら私を見下す。
で、でかいなリカちゃん…!
まぁ私が小柄ってのもあるけど…
「あははー。
あんたにブスとか言われたくないわね〜
顔平凡、体平凡…あ、間違えた!
体は平凡以下か☆」
バカにしたように笑うリカちゃん。
本性現したなっ!
「別に平凡でも平凡以下でもいいもん!
今のあんた、徹が見たらドン引きされるでしょーねっ!」
「えぇ――私に徹君を取られるのが怖いのぉ?
負け犬シイちゃん♪」
「負け犬はどっちでしょーねっ!
後から来て好きな人取られたって泣き寝入りとか小学生以下だよっ」
「負け犬、キャンキャン吠えないで〜
うるさぁい」
なんていいながら、リカちゃんが屋上から出ていく。
私は1人、屋上で立ち尽くした。
「……勝った?」