友達以上恋人未満。番外編
「シイちゃん!
ちょっと話できる?」
静が私の前に立った。
手にはケータイ。
少し、怖いような泣きそうな表情を浮かべてる。
…どうしたんだろう。
私は徹に校門で待ってもらうよう告げて、静と音楽室を出た。
――――――…
人気の少ない階段の踊り場。
西日がさして、少し明るい。
「どうしたの…?静」
静は切羽詰まったような様子で、なんだか泣きそうだった。
何かあったんだ…
「…あのね。
本当はシイちゃんに伝えるか迷ったんだけど…」
静は、少しためらいながら、私に静のケータイを差し出した。
そのケータイの画面に書かれたことに、私は言葉を失った。
というか、息が止まった。
「1、2年を中心にこのメールが配られてるらしくて…
さっき私のケータイにも来てて…それで…」