友達以上恋人未満。番外編




私みたいなのが徹と付き合ってたら気分も悪いよね。



そんな視線にびくびくしながら階段を下りるのには意外と体力が必要だった。




下駄箱でローファーに履き替えて、校門に向かう。


遠目からでも分かる、徹の姿。


彼氏バカっていわれるかもしれないけど、徹の顔って本当に整ってる。

テレビに出てるアイドルにもひけをとらないくらい。


そんな人と私、やっぱ釣り合ってないよね。




そう思っていると、校門について、徹が私に気付いた。



「終わった?話」


「う、うん。
待たせてごめんね」


「……?
なんかあったか?シイ」




ドキッ…

やばっ!ばれちゃう!?




「何もないよっ!!
早く行こう!?お腹すいたーっ!」



笑顔を作って、必死にごまかす。

徹はそんな私を少し疑ったけど、「何かあるなら言えよ」って言って、私の頭をそっと撫でた。



危ない危ない…




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