友達以上恋人未満。番外編
「それでね、ぅ………」
しゃべっていたシイの声が徐々に小さくなり、
ついに途切れた。
「シイ?」
シイの顔を見ると、
「…寝てる」
シイは俺の肩に軽くもたれて、寝息を立てていた。
そっと、シイの頬をなでてみる。
安心したような寝顔だけど、
目が赤く腫れ上がっていた。
目の下には、クマも出来ている
ったく。
大事になればなるほど迷惑かけまいと1人で我慢しやがって。
こんなときには俺に頼めよな。
ぐっすり寝てるシイを起こす訳にもいかず、俺はシイをおぶる。
「…軽っ」
軽すぎる。
シイ、絶対最近で体重落ちてるな。
そう思いながら、シイをおぶってシイの家に向かった。