友達以上恋人未満。番外編
余裕。
☆詩依side☆
1人での通学路。
なんか新鮮…
隣に人がいないだけで、こんなに違うものなんだなぁ…
「でも徹…
どうしたのかな…」
今日は一人で行ってって言われたけど、
徹、何やってるんだろ。
ちょっと不安だなぁ。
学校に近付くにつれて、
私と同じ制服の人達が増えていく。
その人達の中には、
私に視線を向けてくる人も何人かいる。
冷たくてなんだか心地の悪い視線。
あーあ。
あの噂やメールのせいで
私もすっかり有名人だなぁー…
嬉しくないけど。
でも、もう昨日みたいに
背中丸めてびくびくしない。
私は、徹の正真正銘の彼女なんだ!
って胸を張れって徹に言われたんだよね。
私はしっかり前を向いて、昇降口に入った。