友達以上恋人未満。番外編

余裕。




☆詩依side☆



1人での通学路。



なんか新鮮…


隣に人がいないだけで、こんなに違うものなんだなぁ…




「でも徹…
どうしたのかな…」



今日は一人で行ってって言われたけど、
徹、何やってるんだろ。


ちょっと不安だなぁ。




学校に近付くにつれて、
私と同じ制服の人達が増えていく。


その人達の中には、
私に視線を向けてくる人も何人かいる。


冷たくてなんだか心地の悪い視線。



あーあ。


あの噂やメールのせいで
私もすっかり有名人だなぁー…



嬉しくないけど。





でも、もう昨日みたいに
背中丸めてびくびくしない。


私は、徹の正真正銘の彼女なんだ!

って胸を張れって徹に言われたんだよね。



私はしっかり前を向いて、昇降口に入った。




< 70 / 83 >

この作品をシェア

pagetop