友達以上恋人未満。番外編
それから教室に上がると、
今日は何もされてなかった。
さっき謝ったのは本当のだったんだー…
後ろの徹の席には、
徹はいなかった。
でもカバンはかかってるからもう来てるんだよねー…?
まぁ席でゆっくりしておこうかな。
なんて思いながら、
自分の席にスクバを置いたその時。
誰かに腕を引っ張られて、私は教室を出た。
私の腕を引っ張った人物が止まったのは、
その階の廊下の突き当たりにある、ベランダに通じるドアの前だった。
「どうしたの??徹」
連れてきたのは徹だった。
「朝、大丈夫だったか?」
朝…
朝ってさっきのことかな…?
「さっきリカちゃん達に昇降口で謝られた!
…徹、何かやったの?」