悪魔と天使
ガブリィは神の間へ走っていた。


途中、怪我で呻く天使達に気を付けてと言われながら。


神殿はほぼ全壊、残っているのは神の間のみ。


早く行かなければ、と急くガブリィは不思議な言葉を聞く。


「何故、悪魔は我々を助けたのだ?」


その言葉にガブリィは立ち止まった。


その言葉を発したのは瓦礫の隣に座っていた二人の天使だった。


「その話、詳しく聞かせてもらおう」


ガブリィは急くことも忘れ、質問をしていた。
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