悪魔と天使
「あー……いってぇー」


マルコは頭から地面に落ちた。もちろん、抱えていた二人も地面に直撃していた。


「………くっ……」


ガブリィは頭を振りながら起きる。


マリクは完全に気絶をしていた。


「何故、私達を連れて逃げた!!あそこで気絶させればいいものを!」


マルコはあー……と、目を逸らして、頬を掻きながら話す。


「奴の考えの裏をかきたかっただけだ。まーさか、大物が釣れるたぁ思わなかったけどな…ガッハッハ……」


「神の考えの裏だと?」


「あんま、つかわねぇ知恵使ったからなぁ……あいつの驚く様を間近で見ていたかったな」


「神を………」


「愚弄するなってか?」


マルコは鼻で笑い、ガブリィに背を向け横になる。


「してねぇよ……むしろ、崇拝すらしていたさ」


「な……!なら、何故」


「だからこそ、だよ」


ガブリィは意味がわからず、立ち尽くしていた。


マルコは寝息を立てながら眠りについた。
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