悪魔と天使
「起きるですー!」


「アハハ…フゥちゃんやっばい……」


「マルコ!!起きろ!ガブリィもほうけてるんじゃない!!」


じりじりと迫る敵。


「こいつらなんですー!?こっちはみんな気絶しているですのになんでじりじりなんです?!」


「気絶じゃない。幻術だ。完全に幻術にはまるまで待っているんだ」


四精霊は急に強烈な悪寒が走る。


「………やっとか……本気出すのは…待ちくたびれたわい」


グランが呟く。そして、腕を振り上げる。


「…………ヒャハ」


「マリクさん……?」


寝ていたマリクが軽く笑う。寝言ではなく、悪意を込めた笑い方。


「ヒャハハハハハハハハハハ!!!!」


瞬間に、フウカが押さえていた敵が真っ二つになった。


「マリクさん……ですよね?」


マリクが立ち上がる。


「ヒャハ!久しぶりに出てきたぜ!それにしてもこの鎌すっげーな!さすが死神の鎌だ!変現自在だな!ん?お前等なんだ?ちょっと待ってろ!記憶統合すっから!」


眉間に手を当て、数秒。


「あー、ナルホド。こいつも苦労してんのか。ヒャハ!」


「あなた、誰です?」


「ヒャハ!話はあとみてぇだな!とにかく、そこの変なきみわりぃー野郎どもを殺しゃいいんだろ」
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